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時々ついったに投下してた小話まとめ

「紫月くん、ちょっと置いてくれない」
後ろ手に大きなボストンバッグ、ああこれは……と思ったけれど口を噤んだ。いずれやらかすとは思っていたけど、まさか最初に家に来るとは。
「……なんで俺?」
「なんで俺んとこ来たんだよ、昨日は江夜んとこ泊まったじゃねえか」
「……リオンさんもいるから」
「沙雪さんとこは」
「絶対追い出される、ちゃんと謝って来いって」
「……んで、消去法と」「うん」

【下手が家を出た日のこと】

「この字、あんまし好きじゃないんだ」だって、俺性格こんなだしと続けて彼は薄く笑う。それが、初めて彼の内面に少しだけ踏み込んだ日のこと。
「今はもう、大丈夫だよね」 

【漢字TLに乗ってみた】

最悪を知っているはずの彼が何も言わないのが気になって、問いかけた。
「紫月くんは、いいの江夜さん」
「あんなの、この界隈じゃ珍しくねえだろ」
そうして濁した真意は僕には推し量ることはできない。でも、
「まだ引きずってるんでしょう」
その言葉を突き付けるのはあまりにも、酷だけれど。

【年下組】

「んで、実際いつから吸ってんだっけ」
「最近」頑なにそう主張するけれど、気づいてないとでも思うのか。
「ねー、ありりん?おっきくなれないぞー」
「……」
そんなの覚えたって、いいことないのにね
「リオンさんは、いつから?」
「俺も知らないんだな、実は。少なくともー?合法になってからだったけど」
茶化すように笑うと、機嫌を損ねてつり上がる眦。
「……じゃなきゃ、あんな馬鹿でかくなるかよ。未だに吸ってない俺とユキちゃんまで越してるじゃん」
「……確かに」

【四大刺激物の話、ニコチン】

リオンと江夜へのお題:もうあと10センチの距離/「みないで。」/君のバイバイなんて信じない http://shindanmaker.com/122300 

珍しく薬にも頼らずに寝落ちた江夜をベッドまで運ぶ、手を放した瞬間に近づく顔。
「……ここまで、だ」
それ以上、近づけない。ステージの上での戯れとはわけが違うのだから。
「まだその時じゃないからね」
この距離が一生縮まらなくても、構わないけれど 

……知ってほしくなんてなかった。好きな人にくらい、自分の汚いところを見せたくないと思うのは、当然じゃないか。誰かを抱いてることも、抱かれてることも。暗い、深淵のような心の内も。
「利央にだけは、知られたくなかったなあ…」

またね、って絶対に言わないんだね。本当は離れる気なんかない癖に、言い聞かせるみたいに口にしているようにも見える。「バイバイ」なにともお別れなんてできない性格なの、知ってるよ。手放されるのが恐いから、自分からそうするフリしてるだけ 
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